納会での出来事

さて、私のとって、「時限爆弾」に近かった出来事。

それは昨年末の納会の時の話である。

私は気が付けば納会の日は毎年同フロアの若いお兄ちゃんたちと話している。別段おっさんを避けている訳ではないが、おっさんも私のようなおばさんと話すより、いつまでも若々しい突っ込むこともない優しい女性と話す方がこころ癒されるということだと思う。

なので、私は年上のおっさん人気はない。いや正確にはたまには気に入ってくれる人もいる。今はそんな話はどーでもいいが、とりあえず言ってみたりする・・・。まぁ、私の中の乙女な部分が言わせているってところだろうか(書いてて気持ちが悪くなってきたが・・・)。

本題からそれているので戻そう。

大して飲んだ気持にはなってなかったが、その日は企画室の30代に入ったばかりのインドア派の青年H君と前半話し、途中から財務の新人S君と経理のU君子と話し最後にまた件のH君と話したのだった。

H君は家に帰ってオンラインゲームをするのが何よりも好きらしく、彼女もなかなかできないらしい。

彼は自分の話を聞いてほしいタイプらしいのでどんどん話させる。話口調は余り上手くない。思いついたことと、こちらから誘導したことについて答えるという感じだ。

うーーん、これではなかなか女性と仲良くはなれんだろう、と思う。言うこともないので、同じゲーム仲間でリアで会うことはないのかと聞いてみた。

「女性でもゲーム好きな人っているでしょう!?」

すると、いるけれど、本当に女子か分かったもんじゃないと言う。仮想空間は仮想空間でのなりきりらしい。

「那由他」という漫画を思い浮かべた私だが古い少女漫画なので、言わないことにした。

暫くそんな話をしているうちに横の仔犬のように笑うS君に目がいったので話しかける。新人は元気がいい。

「もう、仕事慣れた?」

すると、「いや、まだまだっすよ!」

と言う。ふーーん、入社当初はこちらからあいさつしないと挨拶出来ないような子だったが慣れたらしい。

「S君、彼女は!?」

と聞くと横から先輩のU君が

「いや、こいついつも同期の○○とつるんでいて疑惑があるんですよ」

と言う。どうも階が違う職場の同期がS君とお昼を食べるために毎日来るようだ。

「俺じゃないっす。あっちが来るんですよ、俺がいなくても・・・」

「彼女は二年前に別れてからいません!」

と言う。なるほどね、

「女の子って『私と仕事とどっちが大切なの?あんまり忙しがっていると私のこと嫌なのかと思うじゃない!』とか承認欲求ばっかり強くて正直めんどくさいとか思ってない?」と聞くと

「そうなんですよ!」と言う。まぁ、まだまだ男子とつるんでいる方が楽しいくちらしい。とにかくアルコールが入りハイテンションのS君だ。

さて、ワーワー言っているうちに、他の階へあいさつに行っていたらしいH君が再び戻って来ていた・・・・・・・。

さてその後何をどう質問してどうなったのか正月を明けて全く覚えていない私だが、今年の初出勤日早々S君が訪ねてきた。

「鶴木さん、本持ってきました・・・。」

えーーっと、私なんか約束をしたらしい!?何の??全く思い出せないのである。

「今持ってきてもいいですか?」

彼はいたってまじめな人だ。飲んだ勢いで私が何を言ったか知らない、が何か彼がいいと思っている本を貸してくれることになっていたらしい。

「あー、ありがとう。でも沢山あるの?」

「いえ、三冊ほどです」

「・・・・アラァ、かわいい挿絵・・・。私読むの遅いから暫く借りといていい?」

かくして私の手元には、自ら本屋では絶対取らないであろう角川文庫を手にしたのである・・・。

これが読破されるのはいつになるか?しかししない訳にはいかない、と思ったら帰宅してみせた中学生の息子がくいついてきた。

私の代わりに読んで、ぜひとも解説とあらすじを教えて貰いたいものだ。それでよければ読むし、興味を惹かれなければ息子がいうであろう感想を言って返すとしよう・・・。

お酒で記憶が定かでないのが私の「地雷」というか、「時限爆弾」と言っていいだろう。





扉を探して!「からだの声翻訳家®」鶴木マキ

「からだの声翻訳家®」鶴木マキです! こころとからだは繋がっていて、こころの不調がからだに出るという考え方を学びました。 こころは不思議なものです。誰もどこにこころがあるのかはっきりと説明はできないけれど、こころは確かにあると、人は思っています。 こころの不思議さを私なりに考えて見つめていきたいと思っています。

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