まだ途中までなんですけれど・・・

今「あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知」高石宏輔(春秋社)を読んでいる。

全く買う気がなくて手に取った本だった。表紙の絵に惹かれたのと(平積みされていたからだが)タイトルに惹かれたからだと思う。

プロローグを読んだときにこの本を買おうと決めていた。

その日買おうと思っていたお目当ての本はもっと違う場所にあったし、平積みの本ではなかった。

本屋に行くと良く起こる出来事で、私はだから本屋に行き実際に本を手にするのが好きだ。

実際本屋にいると時間を忘れてしまうので、例えば待ち合わせなどする場所としては良くない。

逆ではないか?と思うだろうが、待ち人が着いたならその場を離れなければならないではないか。すると待ち合わせに気を取られて宝物探しに没頭できない。

そう私にとって本屋は宝物捜しの場所であり、かつて読んだ本との再会の場でもあるのだ。


さて、話を上記の本に戻す。

実際この人は本は小説も書こうと思えば書けるのではないか?そんな気がする文章だ。

とても繊細な人なのだろう。もちろん作家ではないので、読み続けると間延びして飽きてしまう。だからこの本はちょっと間を明けながら章ごとに読めばいいのかもしれない。すると彼の語り口に引き込まれる。そしてその言葉にはっとさせられる。

自分の無意識の気持ちに気が付くためには自分の体をよく観察するようにとある。自分自身がどう反応するか、他者から見たら意識していない自分自身はどう反応しているか、どんな声で話しているか、そんなことをじっくり観察する。

体の反応で自分の深層心理を掘り起こしていく。今どう感じたか、どう思ったか一瞬で忘れ去ってしまうことを気にしてみる。

なるほど、私たちは終始思考している。無意識に感じていることは一瞬頭をかすめても意識として残らない。でもそれが自分の根柢に巣くってしまうこともある。自分の緊張するところを見つけたり、他人と同調することを図り、他者を観察する仕方を書いている。他者との同調には自分を無にしないとならない。それってリーディングの時と同じではないか。

風俗のスカウトをしていたという筆者の話を読んでいると、映画「新宿スワン」を思い出す。伊勢谷友介の真虎も歩き方からその人物がどんな生活を送っているか見抜く。それは漫画が原作だからかもしれないが、人の身体は意外と色々なことを物語っている気がする。

さて、なんにしてもまだ100ページほど残しているのでボチボチ読んでいこうと思うが、借りた本がまだあるのでそっちを(読めるかなぁ)読まないと・・・。


扉を探して!「からだの声翻訳家®」鶴木マキ

「からだの声翻訳家®」鶴木マキです! こころとからだは繋がっていて、こころの不調がからだに出るという考え方を学びました。 こころは不思議なものです。誰もどこにこころがあるのかはっきりと説明はできないけれど、こころは確かにあると、人は思っています。 こころの不思議さを私なりに考えて見つめていきたいと思っています。

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